敷地は名古屋市の中村区に位置し、名古屋市西地区を管轄する名古屋西基地社屋の建替計画である。既設基地の老朽化と営業業務の廃止から、新しい名古屋西基地社屋の建替が計画された。ロードサービス事業の隊員基地であることから、事務・休憩・出動・車両整備などあらゆる行動が行き交う建物であるため、それぞれの部屋の動線の流動性や交差を避ける計画が求められた。建物内は回廊的な動線計画とすることで、あらゆる作業にも対応しやすい計画としている。ローコスト建築が求められる中で、シンプルな建物ボリュームの中に明確な動線計画を取り入れ、企業イメージカラー「濃紺」を挿入した新しい基地拠点としての合理的なデザインを図っている。