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八王子市北西部の消防力強化のため市北部を担当する出張所として、老朽化した富士森出張所を移転新築した施設である。
八王子市はかつて絹織物産業・養蚕業が盛んであったため、外観は織機の形状と繭の曲線をイメージしたデザインとし、エントランスの天井は反物をイメージした膜天井とすることで地域性を表現し、地域の人に親しんでいただける建物とした。屋上の中空ハニカムポリカーボネートパネルは設備機器の目隠しであるが、曲線を用いたファサードと統一感がある円弧状として柔らかなスカイラインとした。また、採光性と断熱性を備えた同材を階段室にも使用して明るいエントランスとした。地域に根差し、地域の人に愛される建物になっていくことを期待している。